侑人くんを忘れない

もしも
生きていたら
16歳になっていた
榎本侑人くん。

私の息子と
2歳しか
違わない彼。


2005年8月10日に
命を奪われた。


悔しさしか
ない。


お墓に
手を合わせると
目眩がするような
感覚に襲われ
頭が
真っ白になった。


子どもは
未来だ。


なぜ
未来が
奪われたのか。


裁判では
ハッキリと
答えが
でなかった。


なぜ。


その
問いへの答えは
ハッキリしないが
しかし
ハッキリしている。


日々の保育の
積み重ねが
日々の
保育士集団の
あり方が
日々の
保護者同士の関係が
侑人くんの命に
直結していた。


あれから
上尾の保育は
どう
変わりましたか。


保育士さんは
どう
変わりましたか。


保護者同士の関係は
どう
変わりましたか。


侑人くんが
問いかけてくる。


忘れない。


侑人くんが
命を奪われる理由は
まったく
なかった。


忘れない。


悔しさと
無念だけで
終わらせたくない。


忘れない。


侑人くん
あなたはずっと
私の胸にいる。