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2024/11/22 (Fri)
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2016/06/30 (Thu)
議事録の続きを
掲載します。


・・・・・・・・・・

 〇議長(田中 守議員) 16番、秋山もえ議員。

 16番(秋山もえ議員) 市内に福祉避難所は15カ所あるけれども、例えば難病患者の受け入れについては2カ所しかできないと。あるいは精神障害のある方の受け入れについては15カ所中9カ所、知的障害のある方の受け入れは10カ所というように、福祉避難所といっても自分に何か障害がある場合、どこでも避難できるということではないということが分かりました。こうした情報について、福祉避難所を利用することになる方に対しどのように伝えられているのか、お答えください。

 〇議長(田中 守議員) 吉澤総務部長。

 〇総務部長(吉澤彰一) 福祉避難所の定義や施設の所在につきましては、上尾市災害ハザードマップや市のホームページで周知を図っております。施設ごとの受け入れ可能な方の人数や種別につきましては、各施設との協議を進める中で、情報公開のあり方につきましても調整していきたいと考えております。

 〇議長(田中 守議員) 16番、秋山もえ議員。

 16番(秋山もえ議員) 伝えられていないというお答えだったと思うのです。要支援者の方たちに、災害が起きたときどうしたらいいのか、誰が自分を支援してくれるのか、このことについて今後個別行動計画をつくるということでしたが、ぜひその内容については要支援者の方たちと一緒に考えて、情報を共有していただけるように要望いたします。

   先ほど各指定避難所に市の職員が4人ずつ配置されるというお答えでしたが、資料の9ページを見ていただきたいと思います。これは、上尾市地域防災計画の164ページの部分を資料にしました。ここに、要配慮者安全確保対策というタイトルでありますが、これを見ると、かなり自主防災組織の協力を重視している計画となっていることが分かります。指定避難所において、要支援者や妊婦の方などを一般の方とすみ分けをしていくことや、その後要支援者を福祉避難所へと送り届ける。どうやって送り届けるのか、こうした中身についても実践的な計画をつくる必要があると思います。ぜひそうした計画をつくっていく際には、要支援者の方たちの声を聞いていただき、具体的で実践的な計画となるように強く要望いたします。そして、その計画に基づいて、これが大切なのですけれども、日ごろから要支援者の方とともに防災訓練を行えるように、防災訓練のあり方についてもぜひ改善を検討していただけるように求めるものです。

   各事務区にある自主防災組織の現状について、何点か伺っていきたいと思います。各事務区の自主防災組織について、自主防災組織のない事務区があるのかどうか、伺います。

 〇議長(田中 守議員) 吉澤総務部長。

 〇総務部長(吉澤彰一) 現在市では、事務区を母体とする自主防災会が116団体組織されており、組織率は100%となっております。

 〇議長(田中 守議員) 16番、秋山もえ議員。

 16番(秋山もえ議員) 自主防災会は、全ての事務区にあるということでした。各自主防災会の活動状況、あるいは防災倉庫の整備状況について、上尾市として把握をしているのか、伺います。

 〇議長(田中 守議員) 吉澤総務部長。

 〇総務部長(吉澤彰一) 自主防災会の活動状況につきましては、自主防災活動補助金の実績報告等により把握をしておりますが、防災倉庫の整備状況につきましては、現在のところ把握はしておりません。今後市といたしましては、自主防災会に資器材等の保有状況について照会し、その把握に努めていきたいと考えております。

 〇議長(田中 守議員) 16番、秋山もえ議員。

 16番(秋山もえ議員) 自主防災会は116団体ありますが、その力量、かなり地域差があるというふうに伺っています。先ほどお答えがあったように、日常的に要支援者名簿を活用している自主防災会は116団体中22団体ありますが、大半の自主防災会はそうなっていないということでもあります。防災倉庫の整備状況にしても、各自主防災会に年2万7,000円、上尾市から補助がありますが、しかしその補助を活用し、どのように防災倉庫の整備が行われているのか、何か足りないものはないのか、こういうことについて上尾市が把握をしていないということも今回分かりました。これでは、いざというときに自主防災会がきちんと機能するのか非常に不安です。自主防災会に対し丁寧に目を配っていただき、必要な資材をそろえられるよう、また困っていることは何か把握し、物心両面で市の支援を強めていただけるようにお願いいたします。

   災害時には、必要な食料などを一人一人が備蓄しておくことは大切なことですが、しかしこれを個人任せにはできない問題でもあります。上尾市として防災備蓄を充実させてきているとは思いますが、防災備蓄の充足状況についてお答えください。

 〇議長(田中 守議員) 吉澤総務部長。

 〇総務部長(吉澤彰一) 市の備蓄状況でございますが、食料につきましてはアルファ米やビスケット等を避難者、帰宅困難者、職員向けに8万5,500食を目標とし、充足率は87.1%でございます。飲料水につきましては、ペットボトル飲料水や市内の耐震性貯水槽、避難所となる小・中学校の貯水槽で避難者、帰宅困難者、職員向けに1299,880リットルを目標とし、充足率は171.1%でございます。簡易トイレにつきましては、災害時用のトイレ処理袋を避難者、帰宅困難者向けに126,000回分を目標とし、充足率は45.1%でございます。毛布につきましては、避難者向けに1万2,000枚を目標とし、充足率は72.8%でございます。その他資器材につきましては、全指定避難所への配備を目標とし、充足率は携帯発電機126.2%、投光器133.3%、移動式調理器97.6%となっております。

 〇議長(田中 守議員) 16番、秋山もえ議員。

 16番(秋山もえ議員) 充足率が5割を超えないものもあるなど、充足がまだ十分でないということが分かりました。ぜひ全ての備蓄が充足率100%を超えるよう、今後も努力していただきたいと思います。同時に、この間の震災の教訓から、これまで備蓄をしてきたもの以外にも、今後新しく備蓄していくべきものが出てきているというふうに思います。例えばアレルギー食、離乳食、赤ちゃんのミルク、乳幼児、高齢者のおむつ、あるいは簡易ベッド、体育館を仕切るパーティション、屋外テントなど、新しく必要となる防災備蓄用品があると思うのです。これらについてどのように備蓄を整備していくのか、伺います。

 〇議長(田中 守議員) 吉澤総務部長。

 〇総務部長(吉澤彰一) アレルギー対応食品につきましては、平成26年度納入分からアレルギー27品目不使用の備蓄用アルファ米に切り替えており、ミルク、哺乳瓶は平成27年度から備蓄を開始したほか、乳幼児用、高齢者用のおむつは既に必要枚数を上平公園の倉庫に備蓄しております。今後新たに必要となる防災備蓄用品につきましては、現在備蓄している物品の充足状況を勘案して判断していきたいと考えております。

 〇議長(田中 守議員) 16番、秋山もえ議員。

 16番(秋山もえ議員) 熊本地震を受けて、上尾市内のある事務区の区長さんがこのようにおっしゃっておりました。段ボールでできる簡易ベッドや体育館を仕切るパーティションの備蓄、屋外で避難できるための方法を考えなければならない。事務区でできることを私は考えてやっていきたい。熱心に話していらっしゃいました。こうした事務区の努力を、ぜひ上尾市には後押しをしていただきたいと思うのです。新しく必要となる防災備蓄用品の充足について、ぜひとも今後検討していただけるように強くお願いいたします。

   東日本大震災のとき、聴覚障害者の死亡率は健常者を含めた全体の死亡率の2倍でした。なぜかといえば、災害時に音による情報が得られないため、今何が起きているのか分からない、津波警報も聞こえない、そんな中で津波が襲ってきて逃げ遅れることになりました。災害時、耳から得られる情報が多い中、耳の聞こえにくい方たちは状況が把握できない、最大の情報源であるテレビも字幕や手話通訳がほとんどありません。災害時はもちろんのことですが、日常生活においても非常に情報が得にくく、困難を抱えているのが耳の聞こえにくい方たちです。耳の聞こえにくい方たちへの災害時の配慮について、何か計画はあるのか伺います。

 〇議長(田中 守議員) 吉澤総務部長。

 〇総務部長(吉澤彰一) 耳の聞こえにくい方への災害時の配慮についてでございますが、文字情報による緊急情報の提供として上尾市メールマガジン、テレビ埼玉文字放送、エリアメール、Lアラート配信と、防災行政無線の代替手段の整備を進めているところでございます。避難所内での情報提供につきましては、施設内に情報掲示板を設ける等、聴覚障害者を含む要配慮者への対応の必要性につきましても、避難所運営マニュアルに記載しているところでございます。

 〇議長(田中 守議員) 16番、秋山もえ議員。

 16番(秋山もえ議員) 答弁から、視覚により得られる情報を今後増やしていくための整備を進めようとしていることがうかがえました。

   避難所における配慮としてぜひとも導入をお願いしたいのが、災害時に耳の聞こえにくい方たちに役立つバンダナです。きょうは、伊奈町で既に導入されているものを持ってきました。ちょっとカメラを向けてほしいのですけれども、こういうやつです。これは、ちょっとまた後で見せますが、このバンダナについてはちょうど2年前、3月議会の私の質問、手話言語条例の制定を求めた質問の中で提案をさせていただいたものです。避難所において自分に聴覚の障害があること、あるいは自分は手話ができる、このことをアピールするためのバンダナです。使い方としては半分に折って、例えば手話ができる方はこうやって使うのです。こういう使い方ができます。耳の聞こえにくい方は、これを逆にして使います。このバンダナを導入している自治体では、聴覚に障害のある方、あるいは手話ができる方、手話通訳者の方に自治体が作成をして無料で配布をしています。2年前に私がこのバンダナの導入を求め質問したとき、市はバンダナについて大変有意義なことと考えている、防災担当部門と導入について協議していきたいというふうにご答弁をされました。このバンダナ導入について、現在どのように協議をされているのか、検討状況について伺います。

 〇議長(田中 守議員) 吉澤総務部長。

 〇総務部長(吉澤彰一) バンダナの導入についてでございますが、市では聴覚障害を持つ方も含め、災害時に配慮が必要な方々が災害時に必要な配慮や支援の内容を事前に記載して携帯できるヘルプカードにつきまして、現在関係部局と検討しているところでございます。

   市といたしましては、県の地域防災計画の改定を踏まえ、優先的にヘルプカードの作成を進める中で、要支援者への方策の一つとしてバンダナにつきましても検討していきたいと考えております。

 〇議長(田中 守議員) 16番、秋山もえ議員。

 16番(秋山もえ議員) 検討していきたいというお答えでした。伊奈町では、このバンダナを2年前から導入しています。予算について伺ったのですけれども、1枚400円、100枚分、送料込みで約4万円の予算を組んだということでした。また、富士見市でも昨年度に導入し、市内在住の聴覚障害がある方や手話サークルの方、手話通訳者の方たちに渡す分、それから防災倉庫に常備しておく分も合わせて、1枚700円のものを250枚分、送料代を合わせ176,440円の予算を計上したということでした。これは、あまり予算もかからず、しかも非常に有効なバンダナです。

   私は、今手話講習会を受講しております。入門編です。ここでは、手話そのものはもちろんのことですが、耳の聞こえない方が日々どんな思いで生活をしているのか、ミニ講演で毎回毎回教えていただいています。普段の生活の中、あるいは町なかで、そして災害が起きたときには避難所で、もしも手話ができる人に出会えたら、どんなに耳の聞こえにくい方たちが安全するだろうかというふうに思います。不安でいっぱいな中でコミュニケーションがとれ、理解してもらえる人が一人でも見つかれば、とても心強いのではないでしょうか。ぜひ上尾市でも協議を進めていただき、このバンダナ導入をぜひ決断していただけますように、耳の聞こえにくい方たちの安心を支えていただけますように強くお願いをいたしまして、私からの一般質問を終わります。

 〇議長(田中 守議員) これにて16番、秋山もえ議員の一般質問を終わります。

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カフェめぐり、バスケ、ネイル、整理整とん、詩をかくこと、歌うこと、図書館通い(*´∀`)
自己紹介:
秋山もえ/ 上尾市議会議員3期目/ 家族は夫&こども3人/ 1976年2月11日に千葉県木更津市に生まれる/ Ally(性的マイノリティ支持)/ 手話を勉強中/ 自営パン屋を営む両親の手伝いをしながら育つ/ 小・中・高校と陸上競技、水泳、ロードレース、バスケットなどスポーツばかりの日々/ 身長170㎝/ 新聞奨学生として朝日新聞の配達・集金をしながら予備校2年間を足立区北千住&大学4年間を板橋区中板橋で過ごす/ 大学に在学中に日本共産党に入党/ ウルドゥー語(パキスタンの言語)を専攻/ 2000年3月大東文化大学国際関係学部卒業/ 2000年日本共産党埼玉県委員会勤務/ 2007年上尾市議会議員選挙に立候補・初当選/ 好きな食べ物は母がつくるすいとん、ひじき、豆腐、納豆、さつまいも、いちご、チョコレート/ お酒は梅酒を一杯くらいしか飲めない/ タバコは大嫌い/ 埼玉県上尾市西上尾第二団地2-19-503在住/ 048-783-0503/ 090-5394-7971/ mugendai2010@docomo.ne.jp
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