かみあわないコミュニケーション

こんなことは
初めての経験でした。

昨日
平方地域で
街頭宣伝をしていると
60代近い男性が
目の前を
通り過ぎていきました。


私が話し終え
歩き始めたとき
その男性が
戻ってきて
話しかけてきました。


「天皇制について
どうするのか」


と彼は
質問してきました。


私は
天皇制については
「ひとつの家系が
特別扱いされ
税金も使われていることに
国民全体が
疑問をもち
無くしていこうとなった場合
天皇制については
無くしていくことに
なると思う」と
答えました。


彼は
どうやって
無くすのか
と聞いてきました


「選挙によって
国民の声を聞くことと
選挙で選ばれた後も
よくよく
世論を見て
この方向だとなったら
天皇制を無くしていく。
選挙で選ばれたら
国民がなんでも
白紙委任しているという
わけではありませんから」
ということを
伝えました。


しかし彼は
こう言いました。


「あなたは選挙で選ばれたらやると言った。
ならば今の政府と同じではないか。
選ばれたらやるのだろう
なぜそれを言わないんだ。
なぜ天皇制に反対だと言わないんだ」


私は
「あなたはどういうやり方が
民主主義的だと思いますか」
と伺いました。


しかし彼は
「俺は質問には答えない。
あんたに聞いてるんだ」と。



私は天皇制について
「今現在
問題になっている
ことではないので
日本共産党としては
将来的に無くしていくことを
綱領に書いているけれど
今取り組むべき課題では
ないと考えています。
日本共産党は
現在の憲法について
天皇の条項もふくめ
今の時点においては
すべてを全面的に
認める立場です」
と答えました。


日本共産党は
国民の世論や
意識動向も踏まえ
社会を一歩ずつ
進めていこうと
考えていますから
どれが
大きな課題で
どれが
将来的に
取り組むことになる問題か
はっきりと
綱領の中に
示しています。


しかし彼は
あんたはどう思ってるんだ
なぜあんたは党の中で
それを言わないんだ
などと
繰り返し執拗に
詰め寄ってきました。


もちろん
私は私の意見がありますが
それを押し殺して
日本共産党員を
しているわけでは
ありません。


課題をいつ
どのように
というのは
自分の考えだけでなく
国民感情や
社会の発展の実情を
ふまえつつ
いい方向で解決していくように
していくのが
政党としての
役割ではないでしょうか。


いずれにしても
もうこの時点で
彼との
コミュニケーションは
無理だと思いました。


「日本共産党の綱領に
どう考えているかは
ちゃんと書かれているので
お読みになってからまた
話し合いましょう」と
私が言うと
「綱領なんて
そんなもの読まないよ」と彼。


私が帰ろうとすると
「逃げるのか」と言い
突然スマホを私に向けて
動画を撮りはじめました。


非常識
極まりない！！


ストーカーのように
動画を撮り
質問しながら
私のあとを
くっついて
きました。


「警察を呼びますよ！」
というと
「呼べばいい」
と挑発的。


本当に
信じられないです。


私は彼に
「人と話す時には
話し方というものが
あると思います。
非常識なことは
やめてください」と
動画に向かって言い
宣伝カーに乗って
帰りました。


彼は
ずっとずっと
動画をとりつづけて
いました。


初めてです。


怒りで
体が震えたのは。


こういう
コミュニケーションの
やり方は
ごめんです！


相手の話も聞きながら
言葉のキャッチボールをするのが
人間同士の
コミュニケーションでは
ないでしょうか。