生活相談に思う

お盆明けの今日
生活相談のために
市役所へ相談者とともに
向かった。

このところ
緑内障と白内障が
ひどくなり
目が見えなくなってきていて
先々が不安だという相談が
Ａさんから寄せられ
とにかく一緒に
市の障害福祉課へ
一緒に行こうと
約束をしていた。


親族関係の
いろいろな心配で
ストレスもあり
眼圧が高くなって
いるという。


Ａさんは明るく
足腰も歯も丈夫で
日頃から健康に
気づかっているが
目が悪くなってから
外出が思うようにいかず
自治会の助け合いの会の
力を借りて
通院や買い物を
している。


私は相談が寄せられたとき
とにかく
何ができるのかを
一緒に考える。


もしかしたら
障害者手帳の交付や
いろいろな支援に
該当してくるのではと思い
今回はとにかく
一緒に市に相談へ
となった。


障害福祉課は
なんだか
とても混んでいて
職員は忙しそうだった。


すこし
待たされたものの
相談室で
しっかり対応を
してくれたことは
とても
ありがたかった。


障害者手帳の申請書は
都道府県知事が
認めた医師でないと
書けないことや
手帳が交付された場合
どんな支援が受けられるか
介護保険サービスを受ける場合は
どうしたらいいか
いろいろ
いろいろ
説明を受けた。


Ａさんの顔が
明るくなっていき
すこしだけ
これからの不安が
具体的にクリアできる
方法を知ることで
払拭されているようで
私はとても
嬉しかった。


とはいっても
支援の中身は細かくて
障害の程度により
受けられる支援
受けられない支援が
書かれている冊子を見ても
なにがなんだか
クラクラ目が回るようだ。


相談者と
帰りながら
あれこれ
話していると
やっぱり
市からもらった資料は
字が小さくて
みえないという。


「もえさん、太いマーカーで、もう一度大きく書き直してほしいの」


「もちろんいいですよ。どこに書きましょうか。ここでいいですか」


障害者手帳を
交付してもらうまでの
流れを紙に大きく
書き直した。


申請から交付まで
2ヶ月を要するという。


障害者手帳を
持っていれば
視覚障害がある場合
同行支援を
お金の負担なしで
頼めるという。


無料なら
本当に助かるね
早く手帳が
できるといいね。


希望がもてると
お互い
声に張りがでる。


生活相談に
いっしょに同行し
いつも思う。


制度があっても
それが
なかなか
該当者には
知らされないのだな
ということ。


そして
制度には
厳格な線引きがあり
よくも悪くも
ほんの少しの
障害の差で
支援にも
大きな差がでること。


現状が
完成形ではなく
いっぱい
課題や改善の余地が
あるということ。


これからも
相談者に寄り添い
わからないことを
学びながら
一緒に歩いて
いこうと思う。


私は
市民の伴走者でありたいし
改善をもとめる行動者で
ありたい。


現時点の限界に
安住せずに
新しいことに
チャレンジする情熱を
持ち続けること。


大事にしたい。