2016/02/24 (Wed)
日本共産党としても
私自身としても
一番重要な公約のひとつ
国保税の問題を
取り上げました。
なお
3月議会でも
国保税については
質問します。
国保税のことを
とりあげると
国政の問題点も
見えてきますし
市政の問題点も
見えてきます。
今後も
粘り強く
国保税の問題は
取り上げていきます!
以下が
議事録です。
・・・・・・・・・・
最後に、大きな項目の3つ目に移っていきたいと思います。国保税の1世帯1万円引き下げをについてです。国民健康保険税、上尾市の国保税は、島村市政になってから連続して値上げが行われてきました。2008年4月から1人当たり8,280円の値上げ、2011年4月から1世帯5,000円の値上げと賦課限度額を68万円から73万円へと5万円の引き上げ、そしてことしの4月からはさらに賦課限度額を73万円から77万円へと4万円引き上げが行われました。こうした中で国保税の負担が重いと、高過ぎて払えない、国保を引き下げてほしい、こういう市民の皆さんの願いは、いよいよ切実になっております。今後、この国保の事業が広域化をされる、こういう予定となっていますが、広域化されるならばますます国保税が高くなることが懸念をされ、不安の声は広がるばかりです。
この間、決算委員会が開かれました。私も決算委員の一人として出席をさせていただきました。この中で、昨年度の決算が明らかとなり、国保特別会計について言えば、実質収支が11億4,000万円の黒字となりました。この黒字分を一旦基金に積んで、国保税を引き下げるために使ってほしいというのが国保加入者の願いであります。
そこで伺います。この11億円黒字分について、基金に積む考えがあるかどうか伺います。
〇副議長(伊藤美佐子議員) 磯越市民生活部長。
〇市民生活部長(磯越雄高) 国民健康保険特別会計におきましては、一般会計から多額の法定外繰り入れを行っており、こうした現状で基金に積み立てを行うことは考えておりません。
〇副議長(伊藤美佐子議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) 考えていないというお答えでした。この基金に積むことを考えていない理由についてお答えください。
〇副議長(伊藤美佐子議員) 磯越市民生活部長。
〇市民生活部長(磯越雄高) 国民健康保険につきましては、その構造的な問題として比較的所得の低い世帯が多いことや、加入世帯の高齢化などによる医療費の増加などから、先ほど申し上げました一般会計から多額の法定外繰り入れによる財政運営を余儀なくされている現状でございます。この一般会計からの法定外繰り入れについては、国民健康保険加入者以外の負担という側面も持ち合わせるため、こうした中で生じた繰越金を基金に積み立てることは難しいと考えてございます。
〇副議長(伊藤美佐子議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) 積み立てることは難しいということでした。明確な理由は示されませんでした。国民健康保険法の第1条には、こう記されております。「この法律は、国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もって社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的とする」、こうあります。つまり国保というのは、社会保障の一つであると位置付けられているということですが、上尾市は国保が社会保障の制度だという認識をお持ちかどうか伺います。
〇副議長(伊藤美佐子議員) 磯越市民生活部長。
〇市民生活部長(磯越雄高) 国民健康保険は、地域医療の確保と地域住民の健康増進を担っており、市内に住所があり、被用者保険等に加入していない全ての方を対象とした医療保険であり、国民皆保険制度の最後のとりでとして社会保障制度の一つの役目を果たしていると認識しております。
〇副議長(伊藤美佐子議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) 社会保障の制度だと認識しているというお答えでした。国保はまさに社会保障制度の一つです。一般会計からの繰り入れについて、余儀なくされているというお答えがありましたが、現実にこの一般会計からの繰り入れをすることなしには、今、国保が制度として成り立たなくなっている、こういう認識があるかどうか伺います。
〇副議長(伊藤美佐子議員) 磯越市民生活部長。
〇市民生活部長(磯越雄高) 国民健康保険特別会計は、一般会計から低所得者に対する保険税軽減分等に係る保険基盤安定事業などをはじめとした法定分の繰り入れのほか、歳入として不足が見込まれる額について多額の法定外の繰り入れによる運営を余儀なくされている状況であり、一般会計からの繰り入れの必要性は認識しております。
〇副議長(伊藤美佐子議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) 一般会計からの繰り入れの必要性は認識をしているということでした。とても重要な答弁だと思います。一般会計からの支援を受けながら、現在、何とか社会保障としての機能を果たしているのが、この国保です。しかし、実際には、高過ぎて払えず、滞納世帯の約7割の方は、年間の総所得が200万円以下の世帯です。所得に占める国保税の割合は、実に10%を超えています。滞納すれば短期保険証になります。上尾市では、短期保険証について窓口のとめ置きを実施していますから、医療を受けられる権利さえ侵害されている自体です。本当に社会保障として上尾市が認識をしているならば、市民の命を守ることを最優先して、私は窓口のとめ置きは即時やめていただきたい。そして、何よりも国保税を引き下げていただきたいと思います。
市長がいらっしゃいませんので、副市長に伺います。国保の加入世帯は、約3万6,000世帯です。11億円を超える黒字分を活用すれば、国保税1世帯1万円の引き下げは十分可能となります。3年分はこれで引き下げができる計算です。1世帯1万円の引き下げを行う考えについて伺います。
〇副議長(伊藤美佐子議員) 遠藤副市長。
〇副市長(遠藤次朗) 国民健康保険税の引き下げについてでございますけれども、昨年度の単年度では繰越金が大きく生じたものの、引き続き多額の法定外繰り入れを行っている状況に変わりはございません。平成22年度から平成26年度の5年間の平均で約9億9,000万円、最近の2年間でございますが、平成25年度が約12億3,000万円、平成26年度は約16億9,000万円と増加傾向となってございます。今後も医療費の増加は続く見込みであることから、現状では国保税の引き下げは困難なものと考えているところでございます。
〇副議長(伊藤美佐子議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) 答弁の中でこれだけの一般会計からの繰り入れをしているというお話もいただき、困難だというお答えがありました。蕨市などでは、そういう意味では多額の一般会計からの繰り入れも行いながら、国保は絶対に上げないというのを市長が先頭に立ってやっている。そんな自治体もありますから、これをもって困難だいうのは非常に明解な答弁ではないというふうに私は思います。困難なことはあるかとは思いますが、しかしながら昨年度の一般会計実質収支が20億円の黒字であると。それから、財政調整基金の残高が41億円を超えているという状況です。これは市民が一生懸命働き納めた税金であり、市民の福祉向上のために市民に還元をするのは当然のことではないでしょうか。それに加えて国保の特別会計は11億円の黒字となっていますから、やる気さえあれば困難などではなく、十分実現が可能だというふうに考えます。副市長、ぜひ1世帯1万円の引き下げを検討していただきたいと考えますが、もう一度ご答弁お願いいたします。
〇副議長(伊藤美佐子議員) 遠藤副市長。
〇副市長(遠藤次朗) 先ほどご答弁を申し上げさせていただきましたけれども、国民健康保険の特別会計の運営につきましては、一般会計からの繰り入れを余儀なくされている状況が続いておりますし、国民健康保険税を引き下げる状況にはないと考えております。
〇副議長(伊藤美佐子議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) 現在、引き下げる状況にはないというお答えでした。非常に私は残念な答弁だったと思います。しかし、副市長、国保税が本当に負担が非常に重いと。引き下げてほしいというのは、市民の皆さんから寄せられる声の中で一番多い要望です。この滞納によって納税課で非常に苦しい思いをしている市民の方、生活相談に日々私たちは乗っていますが、本当に国保は重くのしかかっていることをつくづく感じます。国保税もどんどん高くなる。窓口負担もますます高くなると。これが続けば、今でさえ医者にかかれずに命を失っている方たちが生まれております。さらに、制度あって医療なしと、取り返しのつかない事態が広がるというふうに私は思います。
市民の命を守るのが上尾市の仕事ではないでしょうか。国保税に対する国庫負担、それから埼玉県の負担、これは依然と低いままですので、ぜひ上尾市から国、それから埼玉県に対して、国保に対する補助の増額を引き続き強く求めていただけるようにお願いいたします。そして、何よりも上尾市として国保税を引き下げる、この努力をしていただき、1世帯1万円の引き下げ、これを検討していただけるよう強く要望いたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
〇副議長(伊藤美佐子議員) 以上で20番、秋山もえ議員の一般質問を終わります。