侑人ちゃんの裁判

7月18日（水）
午前10時から
さいたま地方裁判所で
榎本侑人（ゆうと）ちゃんの
裁判がありました。

侑人ちゃんの裁判は
先々月の
5月23日から
はじまりました。


侑人ちゃんは
上尾市立上尾保育所に
登所していましたが
2005年8月10日
保育中に
保育所内に設置していた
本棚の中で
亡くなりました。


当時
4歳5ヶ月でした。


侑人ちゃんが
なぜ本棚に入ったのか
いつ本棚に入ったのか
どうして出てこられなかったのか
いまだに
不明のままです。


保育現場の職員は
だれ一人
侑人ちゃんの姿を
1時間もの間
見ていなかった
といいます。


今回は
遺族から訴えられた
上尾市からの答弁
だということで
タクシーにも乗り
急いでかけつけたのですが
間に合いませんでした。


裁判の開廷時間は
10時～10時10分まで。


ほんの10分だけ・・・


私がついたころには
すでに終わっていて
傍聴者の方々が
建物の中から
足早に
でてきていました。


「市はどんな答弁だったの？」
傍聴にきていた友人に聞くと
「簡単に言うと、市には、まったく責任がない。
保育現場の職員が悪い、という答弁だった」と・・・


私は
年金問題のときに
政府が必ず言う
「親方日の丸の
社会保険庁の体質が問題。
現場の職員が悪い」
というコメントが
頭の中に
フッと
うかびました。


裁判の傍聴には
公立保育士の方たちも
何人か来ていました。


保育現場で
働く保育士の方たちは
市の答弁を
どんな思いで
聞いていたのでしょう・・・


侑人ちゃんのご両親は
いったい
どんなおもいで
受け止めたのでしょう・・・


侑人ちゃんのママが
上の写真のビラを
くださいました。


「命のメッセージ展」
「生命のメッセージ展」とは、犯罪・事故・いじめ・医療過誤・一気飲ませなどの結果、理不尽に生命を奪われた犠牲者が主役のアート展です。犠牲者ひとりひとりの等身大の人型パネル、その足元に「生きた証」である靴、そして遺された家族の言葉などのメッセージを通して、犯罪被害者・遺族の人権を訴えると共に、「生命の重み」を伝えています。・・・


ビラには
このようにかかれています。


侑人ちゃんの
等身大のパネルと靴・・・


侑人ちゃんに
会いに行きたいと
思います。


次回の法廷は
ひと月あいて
9月12日（水）
13時15分から
さいたま地裁にて。


みなさんも
ぜひ
お越しください。