2007/09/12 (Wed)
今回は
10数人ほどしか
傍聴できない
部屋での
法廷。
傍聴者は
抽選と
なりました。
13時15分から
始まった法廷は
13時20分に終了。
5分間の
法廷でした。
具体的には
榎本さん側の
弁護士が
書面を
裁判官に渡し
その後
次回の
日程調整を
しました。
上尾市側の
弁護士の
長机の上には
「上尾保育所 損害賠償請求事件」
と背表紙に
書かれた
分厚いファイルが
3冊
ドシンと
置かれて
いました。
裁判は
非情なほどに
クールです。
それでも
この
裁判をとおして
未来に
つながることが
生まれ
前進面が
必ず
生まれると
思います。
法廷の間
ゆうとちゃんの
お母さんは
ずっと
うつむいて
いらっしゃいました。
5分間という
短い時間も
長く
感じられたことと
思います。
法廷後は
毎回
榎本さんの
弁護士のが
裁判の
中身について
わかりやすく
説明して
くださいます。
今回も
専門用語を
つかわずに
わかりやすく
話して
くださいました。
「今日、裁判所に渡したものは
上尾市に対する反論の書面です。
こちらが質問したことに
前回、答えていなかった部分について
どういうつもりですか?と
たずねる文章を出しました」
「事故当日、先生が子どもに
侑人ちゃんがどこにいるのか
まず初めに聞かなかったのは
過失だと、こちらは言ったが
『聞かなかったわけではない』
という答弁を市側はしています。
これは『子どもにちゃんと十分聞いたから
まったく落ち度はない』ということなのか
それとも『聞いたけれど不十分だった』
ということなのか
そのへんのニュアンスを
たずねています」
「それから、事故後
危機管理マニュアルというのは
できたけれども
それをどうやって
現場に浸透させるのか?
相変わらず月2時間に制限された
職員会議の中で
できるのか?
先生たちが身につけられる時間を
市がちゃんと
保障しない中では
同じことが
おきるのではないか?
ということも
たずねています」
「また、市は、事故の
予見可能性はなかった
だから市に責任はない
と言っているのですが
事故を予見できたか
できないかではなく
結果にたいして
責任はどうなのか
それについても
たずねています」
「次回から
証拠の照合などを
するため
しばらく法廷は
ありませんが
また法廷が
再開されるさいは
榎本さんから
連絡を
もらってください」
弁護士の方の話は
いつも
わかりやすく
むずかしくみえる
裁判が
グッと
身近なものに
なります。
つづいて
侑人ちゃんの
お父さんが
次のように
おっしゃいました。
「市は事の重大さを
認識していないと思います。
どれだけ重大なことをしたのか
という認識が足りない。
保育所のなかで
侑人を
ちゃんと見てくださいね
と私たちは
連絡帳に書いてきたけれど
それに対する
先生の返事について
『ちゃんと返しているじゃないか』と
市が言っている。
どういう神経なのか…。
これからの保育に
ちゃんと
生かされるのだろうか…」
上尾市政の
おかしさは
いまや
すべての分野に
およんでいます。
保育については
あからさまで
コストを
削減する分野
としか
見えていない
ようです。
公立保育所を
民営化したい!
その思いで
いっぱいなのが
わが上尾市の
新井市長です。
子育て対策責任者の
私としては
見逃すわけには
いきません。
事故がおきた責任…
保育の現場には
もちろん
重大な責任が
あります。
それでも
これは
現場だけの
問題で
終わらせては
ならない
ことです。
上尾市の
保育施策の
後退が
そのまま
現場に
おしつけられ
子どもたちに
親たちに
しわ寄せが
きているのですから。
上尾市が
めざしている
保育政策は
国に
右ならえなので
ひどいもんです。
よく
現場は
もっているなと
思います。
学校でも
そうとう
教師が
疲弊しているけれど
保育所や
幼稚園でも
先生たちはじめ
職員の方たちが
ひどく
疲れています。
事故を
二度と
起こさないためには
保育所という場所が
先生たちにとって
生き生きと
働きやすい職場に
なっていくことが
大事です。
そのために
私自身
いち親として
できることを
考えていきたいし
具体的に
行動していきたいです。
親と職員が
子どもを
真ん中に
力をあわせて
市政をも
変えることが
できるよう
がんばりたいです。