2015/10/05 (Mon)
決算特別委員会が
閉会しました。
6名の議員が
決算特別委員会の委員として
審査しました。
昨年度の
上尾市のお金の使い方は
どうだったか。
実施した事業の効果は
どうだったか。
次年度に向けて
改善していく点や
見直す点はないか。
そんな観点で
決算書を審査しました。
昨年は消費税の増税や
復興財源のための住民税の増税
マイナンバー制度導入に向けての動きが
あった年でした。
市の予算執行の
いたるところに
消費税の影響が!
上尾市としては
下水道料金を平均20%値上げし
また
給食費を大幅に
値上げした年でもありました。
4日間にわたる
決算特別委員会の
最終日には
総括意見→討論→採決が
行われました。
総括意見では
6名すべての委員が
決算を通じて
感じたことを
率直に述べます。
そして
討論というのは
決算の認定について
賛成か反対かを
のべる機会です。
最後が
決算を認定するかどうか
挙手により
採決を行います。
以下に
私の総括意見を
掲載します。
「決算特別委員会を終えて②」には
討論を掲載します。
ぜひ
ご覧いただければ
幸いです。
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●総括意見
秋山もえです。総括意見を述べさせていただきます。
2014年度は消費税の8%への引き上げがありました。地方消費税交付金が3.9億円増える一方、その影響で地方交付税については5.5億円減り、結局、マイナス1.6億円という形で消費税の増税の影響が現れました。また、歳出のいたるところにも広く影響を及ぼしています。復興増税もあり市民負担が増大した年でもありました。
こうした中での市政運営は、どうであったか。市民ギャラリー利用料値上げ、市役所ギャラリー利用に対する有料化の実施、下水道料金の値上げ、給食費の値上げなど、まさに市民にとっては値上げの連続でした。
しかしながら事業ごとに見ると、評価できる点も見受けられました。
★ひとつは、すべての小学校に特別支援学級を設置する努力が始まったことです。来年度中に残り6校の開設を目指すというところまできています。本当に嬉しいです。これは障害のある子どもたちの教育環境整備という点からも、また子どもたちが学区内の地域のみなさんに見守られながら通学できるという点からも、非常に重要な施策です。ぜひすべての小学校への設置を完了するのと合わせ、今後は、すべての中学校も視野に入れ、支援学級の設置を進めていっていただきたいです。
★また、上尾市の観光資源のひとつでもあり、市内外の方たちから愛されている丸山公園の大池の水質改善に向けて基本計画が作られ、計画に先立って、水質浄化装置4台が設置されたことも高く評価します。
★それから、ゴミ減量にむけて努力が図られていることで、大幅に財政出動が圧縮されたことも、大変すばらしいことだと考えます。
★また、市民に身近な生活道路にかかわる簡単な修繕については、要望に対し、100%近く応えらえられているということでした。ひきつづきがんばっていただきたいです。
★最近、集中豪雨などが多く、水害が心配されていますが、内水対策事業や芝川都市下水路整備・管理事業などに、適切な予算執行の計画を立てていることもわかり、安心しました。
★上水道料金についても、児童扶養手当受給者に対し、申請によるものではありますが、基本料金の免除を実施したことも高く評価したいと思います。
2014年度決算において、財政調整基金については、1円も取り崩すことなく、むしろ3億円積み増すことができた、ということでした。前年度の繰越金が約20億円あったこと、歳出での不用額が想定していたよりも多かったことが要因とのことでしたが、今後は、市がすでに来年度(2016年度)の予算編成における基本方針でも示している通り、2019年度までの財政収支の見通しは、「財源不足額が平均31億円程度と見込まれる」、「臨時財政対策債の償還額が大きくなるため公債費が再び増加する」ということで、予断を許さない状況であることがわかります。
とりわけ、私が心配なのは、新図書館建設を今後すすめていくということに関して、今の財政状況のなかですすめるのは無理があるのではないか、見直しが必要ではないか、ということです。このことを厳しく指摘させていただきます。
言うまでもなく、自治体が果たすべき役割は、「住民の福祉の増進を図ること」にあります。財源は限られていますが、国や県の補助金に対してアンテナを高くし、その活用を図るのはもちろんのこと、市民が納めた大切な税金をどう使うか、何に使うか、ということで言えば、市民の福祉の増進につながるか否か、市民の声がしっかり生かされているか、この観点をしっかり押さえて、事業を進めていただけるようお願いし、私の総括意見といたします。