2015/07/01 (Wed)
日本と世界の平和を
大きく揺るがしている問題。
「平和安全法制」
いわゆる
「戦争法案」の違憲性について
わが上尾市の
島村市長の見解を
質しました。
うーん。
なんとも
あいまいな答弁でしたが
きっとこれが
島村市長が
答えられる
限界なのでしょう。
戦争はダメ。
この思いだけは
共有できたので
ここを大切にしつつ
市民のために
市長には
平和を発信する
先頭に立って
いただきたいと
思いました。
以下が
議事録です。
赤い文字の部分は
私の発言です。
・・・・・・・・・・
最後の質問になっていくのですが、戦争法案に対する市の見解ということで伺っていきたいと思います。ことしは戦後70年の節目、上尾市としては非核平和都市宣言30周年の大事な年です。平和の問題はとかく脇に置かれがちですが、改めて、なぜ今日、日本が平和な国になっているのか、機会があるごとに考えることが平和を守ることにつながっていくものと考えます。
上尾市はことし、初めて平和コンサートを開催することを決めましたが、どのようなコンセプトで行うのか伺います。
〇議長(田中 守議員) 磯越市民生活部長。
〇市民生活部長(磯越雄高) 今回の平和コンサートは、現在まで平和な日々を過ごしてこられたことに感謝し、今後も平和が続くことを祈念して開催いたします。次世代を担う子どもたちに戦争を二度と繰り返さないことを伝えるとともに、平和な日々を継続していくことの大切さを改めて認識していただきたいと考えてございます。そのため、小・中学校の児童・生徒さんにも参加をお願いし、世代を超えて恒久平和を願うコンサートとして開催できるよう準備を進めているところでございます。
〇議長(田中 守議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) 戦争を二度と繰り返さないと、平和の大切さを認識する、とても大事なことです。
なぜ日本が戦後70年間、戦争することがなかったのか。それは、平和主義を掲げた憲法9条があるからだ、これは学校でも皆さんも習ったことです。この平和コンサートの日に改めて憲法について見直す、そんなきっかけをつくっていただけたらというふうに思うのですが、コンサートの当日、上尾市が作成をしている憲法手帳、成人式では配布をされていますが、この憲法手帳の配布や、あるいは非核平和都市宣言を掲載したリーフなどを配る予定はあるのか伺います。
〇議長(田中 守議員) 磯越市民生活部長。
〇市民生活部長(磯越雄高) コンサートの当日は、パネル展を実施予定してございます。その会場にて憲法手帳を配置したいと考えております。
〇議長(田中 守議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) 憲法手帳について配置ということだったのですが、もちろん会場に置いていただけるのは大事かと思うのですが、置いておくだけではなくて、ぜひこの機会に増刷をして、参加者の方に配布をしていただけるように要望いたします。
また、今回のコンサートを1回で終わりにせずに、毎年工夫をしてコンサートあるいは講演会などを実施してほしいと考えますが、見解を伺います。
〇議長(田中 守議員) 磯越市民生活部長。
〇市民生活部長(磯越雄高) ことしは戦後70年、非核平和都市宣言から30年の節目として平和コンサートを開催いたします。来年度以降につきましては未定でございますが、戦争を風化させることなく、平和の尊さ、大切さを市民の皆様に伝えていくためには、平和事業を継続して実施していくことが大切であると認識しております。今後とも、事業の内容に改善、工夫を加えながら取り組んでまいります。
〇議長(田中 守議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) 事業の中身としては、とりわけ市内の戦争体験者あるいは被爆者の方がその実体験を語る場をつくってほしいというふうに考えますが、いかがでしょうか。
〇議長(田中 守議員) 磯越市民生活部長。
〇市民生活部長(磯越雄高) 例年実施しております非核平和パネル展では、戦争体験記の朗読テープの再生や戦争、被爆体験の語り部によるビデオ放映などさまざまな方策について工夫を加えながら行っているところでございます。今後とも、可能な範囲において新たな方策を検討したいと考えております。
〇議長(田中 守議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) ぜひ新たなチャレンジをしていただきたいのですが、いずれにしても、今後どんな催しにするかということも含めて、次世代である児童・生徒からアイデアを事前に募って、一緒につくっていく方向で検討していただきたいのですが、市の考えを伺います。
〇議長(田中 守議員) 磯越市民生活部長。
〇市民生活部長(磯越雄高) 次世代を担う子どもたちに戦争という出来事をいかに引き継いでいくか、今後の課題となるところでございます。さらなる検討を進めてまいります。
〇議長(田中 守議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) ぜひこれは検討していただけるようお願いいたします。
最後に、今、国会で大論争が巻き起こっている平和安全法制について質問をしてまいります。今月の4日、衆院憲法審査会の参考人質疑で、3人の憲法学者の方が平和安全法制について、これは憲法違反であると指摘をいたしました。その憲法学者の中のお一人、早稲田大学の長谷部教授はこうおっしゃっています。集団的自衛権の行使が許されるかという点について、私は憲法違反だと考えている。従来の政府見解の基本的な論理の枠内では説明がつかないし、法的な安定性を大きく揺るがすものだ、こう発言しました。そしてもう1人、慶應大学の小林名誉教授はこうおっしゃいました。戦後70年間、少なくとも憲法9条の縛りで海外に軍隊は出さないできたものが、これからは集団的自衛権と後方支援という説明がつくなら出せることになる。これは、今までしたことのない、国際法上の戦争に参加することになる以上、戦争法だ。後方支援というのは、日本の特殊概念だ。後方支援は、武力行使の一体化そのものだ。兵たんなしに戦闘というのはできない。そういう意味で、これは露骨な戦争参加法案であり、もうその一事だけでも私はついていけない、こうおっしゃいました。まさに本質的に、今回出されている平和安全法制、これは戦争法案であるというふうに私も思います。
また、12日には4人の元自民党幹部の方たち、山崎氏、亀井氏、藤井氏、武村氏が戦争法案に反対を表明する記者会見を行いました。皆さんもご存じのことと思います。
まさに今、立場の違いを超えて、思想信条の違いを超えて、この戦争法案を今国会で成立させることはできない、廃案にという声が急速に広がっています。国会周辺でも、全国各地でも反対の集会、またパレードなどが次々と行われています。世論調査でも、国民の6割が今国会成立には反対をしています。
国民の、市民の命と暮らし、平和を脅かす戦争法案について、上尾市がどのような認識なのか、市長はどうお考えなのか、これは重要なことだと思います。なぜならば、このまちで暮らしている市民にとって一番身近で頼れる公的な存在が地方公共団体であり、上尾市だからです。まず、この間明らかになった平和安全法制、いわゆる戦争法案について、違憲であるということについて市の認識を伺います。
〇議長(田中 守議員) 磯越市民生活部長。
〇市民生活部長(磯越雄高) 安全保障関係法案の論点の一つとして、憲法9条の解釈をめぐってさまざまな意見があると認識しております。
〇議長(田中 守議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) いろいろな意見があるということはそのとおりなのですけれども、市の違憲であることに対するご意見を伺いましたが、お答えになりませんでした。
市長に伺います。安倍首相が70年談話を夏に発表するとしています。談話の内容が懸念される中、村山元首相などが安倍首相の歴史認識について苦言を呈する記者会見を9日に行いました。歴代の首相は、村山談話を継承してきました。村山談話の内容は、過去侵略戦争を行った日本が国際社会に受け入れられるための最低限の歴史認識だと私は思います。
2点伺います。市長は、この村山談話と同じ歴史認識をお持ちでしょうか。
また、戦争法案について、憲法学者が違憲立法だと指摘をしていますが、その点について市長の見解を伺います。
〇議長(田中 守議員) 島村市長。
〇市長(島村 穰) 歴代の首相談話につきましては、日本政府が示した歴史認識として理解をしておるところでございます。
また、安全保障関連法案につきましては、多くの議論、ご意見がありまして、法案自体の評価もさまざまでありますので、今、国会でも審議をされていますが、慎重に審議がなされるものと期待をしておるところでございます。
〇議長(田中 守議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) 先日、栃木県の日光市の斎藤市長が市議会の一般質問で、憲法や戦争法案などをめぐる安倍政権の対応について強い懸念を表明しました。市議の質問に対して、こういうふうに答弁しています。地方公共団体の長は、最高法規である憲法を守っていかなければならず、戦争の放棄を定めた憲法を次世代に引き継いでいく使命がある。平和安全法制や自衛隊の戦闘支援は、日本の平和主義の根幹にかかわる重要な問題であり、憲法改正にもつながる重要な問題だ。集団的自衛権を行使しないというのが日本のこれまでの考えだ、こういうふうに答えています。
私が市長に伺っているのは、歴史認識が同じか、そうでないか、戦争法案について、その違憲性についてどう考えているか、この点なのです。もう一度市長の考えをお聞かせください。
〇議長(田中 守議員) 島村市長。
〇市長(島村 穰) 先ほど答弁いたしましたように、歴代の首相の談話につきましては、それぞれ日本政府が示したという形の中で、私はそれは認識をさせていただいております。
そして、安全保障関連法案につきましては、今、国会でもご審議をされております。その中でもいろんなご意見がございます。慎重に審議をしていただく、それを期待しておるところでございます。
特に戦争というものは、これはあくまで反対ということでございます。
以上です。
〇議長(田中 守議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) 戦争は反対だと、その点で今回出されているこの平和安全法制というのは非常に危険だということを市長もお感じなのではないかなと思ってこの質問をしたのですが、あまり明確なお答えはありませんでした。
5月22日に、市長がツイッターでつぶやいているのを拝見しました。戦後70年が過ぎて、さきの大戦を知らない世代が国民の7割を超えました。戦争により失われた尊い命を思うと、心が痛みます。同じような悲劇を二度と繰り返してはなりません、こういうつぶやきだったのです。私は、ぜひこの立場に立ちながら、今の国会についてもしっかりと厳しい目で見ていただきたいと思うのです。ぜひ市長には、市民の命と暮らし、平和を守る、そして憲法を守る、この立場から今の戦争法案の成立には待ったをかけていくような発言をぜひしていただきたいと思います。そして、戦争法案に対し、慎重審議を求めて市民とともに声を上げていただけるよう強く求めまして、私の質問といたします。