2015/06/30 (Tue)
介護にかかわる質問を
いくつかのテーマで
取り上げました。
そのひとつが
現在
社会福祉協議会が
行っている
見守り訪問ボランティア事業
についてです。
いろいろと
詳細にわたり
質問しました。
下記の
議事録を
読んでくだされば
分かると思いますが
この事業は
上尾市が
かなり先進的に
実施してきた
高齢者の見守りを兼ねていた
配食サービスの
廃止と引き換えのようにして
導入された事業なのです。
かなり地域ごとに
この事業への
力の入れ方には
差があります。
事業として
今後どのように
推進していくか
課題も多いのですが…
それでも
この事業は
見守りの
ひとつのツールである
ということは
事実ですので…
できるだけ
この事業だけに
力をさくのではなく
地域のやり方を
大事にしながら
柔軟に取り組んで
いくことが
大切ではないかと
質問をして
感じました。
以下が
その部分の
議事録です。
なお
赤い文字は
私の発言部分です。
・・・・・・・・・・
第6期の上尾市高齢者福祉計画・介護保険事業計画が策定をされ、本年度から3年間、この計画をもとに高齢者福祉の充実が図られていくことになります。この計画に位置付けられている高齢者の見守り、認知症対策、外出の支援などについてきょうは伺っていきたいと思います。
平成24年度まで社会福祉協議会が市から委託をされ、実施をしていた高齢者への配食サービスが廃止となり、それにかわる安否確認の機能については残すとして始まったのが現在安心安全見守りネットワーク活動として社協が行っている見守り訪問ボランティア事業です。
何点か伺います。社協支部のボランティアの利用者数、それからボランティアの数、ボランティアをしている方たちがどんな方たちなのか、またボランティアの募集方法についてもお答えください。
〇議長(田中 守議員) 岡田健康福祉部長。
〇健康福祉部長(岡田勝幸) この事業は、社会福祉協議会の12カ所の支部ごとに事業を実施しております。平成26年度末の利用者数は145人で、このうち上平支部が27人と最も多く、西上尾第二団地支部が1人と最も少なくなっております。次に、平成26年度末のボランティア登録数でございますが、117人で、大石支部が20人と最も多く、原市団地が4人と最も少なくなっております。この登録者数のうち、75人が平成24年度まで社会福祉協議会に委託していた配食サービス事業の協力員の方でございます。
また、ボランティアの募集につきましては、関係機関からの情報提供や社協だよりなどを通して行っているところでございます。
〇議長(田中 守議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) ボランティアをしている方たちの7割が配食サービスの協力員だということでした。
支部ごとに非常に利用者数のばらつきがあると思うのですが、その要因について伺います。
〇議長(田中 守議員) 岡田健康福祉部長。
〇健康福祉部長(岡田勝幸) 配食サービスによる見守りを受けていた方が多い地区については、この事業においても利用が多い傾向にあります。また、既に事務区やNPO法人など、見守りや助け合い活動などを行っている地域もあることから、利用状況に地域差が生じていると考えられます。
〇議長(田中 守議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) この見守り訪問ボランティアは、買い物支援をすることを特徴としたものとして導入され、事業を開始するときにはそのことが市から説明されたというふうに思います。
実際に買い物支援をした実績について、年間の件数をお答えください。
〇議長(田中 守議員) 岡田健康福祉部長。
〇健康福祉部長(岡田勝幸) この事業の見守り訪問時に買い物支援も行っております。その1回の買い物の目安につきましては、2,000円程度となっております。平成26年度の実績につきましては、合計10件の買い物支援がありました。
〇議長(田中 守議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) 10件ということで、それほど買い物支援については行っていないようだということです。
では、この訪問のときに主などんな支援をしているのか伺います。
〇議長(田中 守議員) 岡田健康福祉部長。
〇健康福祉部長(岡田勝幸) 主なものとしましては、ボランティアの方が社会福祉協議会が作成するリーフレットを持参し、声かけ、安否確認を中心に行っております。その際に、希望があれば簡単なお手伝いを実施しているところでございます。
〇議長(田中 守議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) 安否確認を市の目的としたものであるということがここから読み取れると思います。お手伝いが目的ではないということです。
この見守り訪問ボランティアは、ボランティアをすることでポイントがたまって換金されるという制度となっていますが、ボランティアポイントの換金の実績についてお聞かせください。
〇議長(田中 守議員) 岡田健康福祉部長。
〇健康福祉部長(岡田勝幸) ボランティアポイントは、1回30分の訪問で1ポイント50円とし、年単位で20回以上訪問した協力員に対し、交通費相当として換金しております。ちなみに、平成26年は82名の方に18万1,000円を支給してまいりました。
〇議長(田中 守議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) 利用希望者については、基本的には自分から見守ってほしいという方を募っているということです。どのような形で見守りを希望する方に手を挙げていただいているのかお答えください。
〇議長(田中 守議員) 岡田健康福祉部長。
〇健康福祉部長(岡田勝幸) 利用につきましては、本人希望が基本となりますが、地域包括支援センターなどの関係機関が訪問時により見守り訪問の必要性と本人の利用希望を確認し、申請につなげる場合も多く見られます。
〇議長(田中 守議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) 基本的には本人の希望によるという利用ですが、伺ったところによると、社協が独自にこの方は見守りが必要だというふうに判断した人に関しては、本人の意思にかかわらず、利用者登録をしている方もいらっしゃるというふうに伺っています。そういう方の人数はどのぐらいいらっしゃるのか伺います。
〇議長(田中 守議員) 岡田健康福祉部長。
〇健康福祉部長(岡田勝幸) 民生児童委員などからの情報提供を踏まえまして、現在11人の方に訪問を行っております。
〇議長(田中 守議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) 11人いるということでした。
この利用者の方たちにどのぐらいの頻度で実際に訪問していらっしゃるのか、また訪問の中で例えば倒れていたというような、そんな事例はあるのかどうか伺います。
〇議長(田中 守議員) 岡田健康福祉部長。
〇健康福祉部長(岡田勝幸) この見守り訪問は、月2回の訪問を基本としておりますが、週1回の訪問など、本人の希望にできるだけ即した訪問を行っております。
次に、訪問時に倒れた方がいるのかという質問でございますが、昨年、体調のすぐれない単身高齢者に対し、家族から見守り訪問の依頼がありまして、毎月定期的に訪問していましたが、その後の見守り訪問の中で、その方が既に死亡していたという事例が1件ございました。
〇議長(田中 守議員) 20番、秋山もえ議員。
〇20番(秋山もえ議員) お答えにあったように、実際に亡くなられた方もこの中で発見したということでした。早期に発見されたこと、本当にご本人にとっても、ご家族にとってもよかったなと思います。
見守り訪問ボランティア、この事業については、社協支部それぞれによって既にある助け合いのシステム、これを活用しているため、これについてはちょっと事業は推進するのはどうかなというような声も聞かれるのですが、実際の地域の実情に合わせ、このボランティアに関しては見守りの一つのツールとして柔軟に活用していただいて、今後も安否確認が必要な方の把握に努めていただけるようによろしくお願いします。