国民健康保険の特別会計

 

会社を退職して
年金で暮らす方や
社会保険に
加入させてもらえない
非正規労働者の方
失業している方たちが
加入している医療保険が
国民健康保険です。

よく国保（こくほ）と
短縮されて
呼ばれているものです。


「国民年金」と
間違える方も
いるのですが
「国民健康保険」は
病院に行くときに
保険証をもっていき
医療費の負担を
軽減してもらえる
ものです。


そして
これがあまり
知られていませんが・・・


国保は
国が実施主体ではなく
市町村が実施主体なので
国保税の額は
市町村ごとに
異なっています。


上尾市でいうと
市内の約4割の世帯
人数では市内人口の
約3割の方が
国保に加入しています。


国保税の平均額は
1世帯14~15万円
1人当たり9万円強。


上尾市は
2008年に一人8280円
2011年に一世帯5000円
国保税の値上げを
おこなっています。


収入が減るばかりの
国保加入者にとって
大打撃の値上げでした。


国保には
国や県などからも
負担金がきますが
自民党政権時代に
国庫負担が
バシバシと削減されたため
市の負担も
大変ではありますが
いわゆる
”一般会計からの法定外繰入金”は
どんどん減っています。


”一般会計から～”
というのは何かというと
市の一番大きな
おサイフから
国保特別会計の
おサイフにお金を入れて
国保制度を
支えているものです。


先日の
本会議質疑のなかで
ここ5年間の
法定外繰入金の
推移を聞きました。


●2008年(Ｈ20)
約17億円（一人当たり2万7185円）
●2009年(Ｈ21)
約15億円（一人当たり2万4147円）
●2010年(Ｈ22)
約14億円（一人当たり2万2669円）
●2011年(H23)
約5億円（一人当たり7931円）
●2012年(Ｈ24)
約8800万円（一人当たり1389円）


ちなみに
2008年は
後期高齢者医療制度が始まり
75歳以上の高齢者が
国保からぬけ
後期高齢者医療保険のほうに
加入となった年
でもあります。


さて
上の数字をみて
とくに赤いところをみて
驚きませんか？


かなり
法定外の繰り入れが
激減しています。


上尾でもそうですが
市民アンケートを
おこなうと必ず
「国保税の負担が大きい」
という声が
1位2位を
あらそう勢いで
たくさん
寄せられます。


さまざまな
控除の廃止で
住民税や所得税があがる。


介護保険料も
後期高齢者医療保険料も
あがる。


一方で
給料も年金も
どんどん
減っていくばかり。


そんななか
国保税が
高すぎて払えず
滞納してしまう方が
増えています。


上尾では
国保加入世帯
約3万5000世帯のうち
滞納世帯は
5000世帯前後。


7世帯に1世帯が
払えないというのは
保険税そのものが
高すぎることを
意味しているのでは
ないでしょうか。


払えない場合
延滞金が
サラ金なみに
のしかかります。


あまりにも
きびしい。


こんなとき
自治体のすべき仕事は
なんでしょうか。


国保税を
連続的に
引き下げている
自治体もあります。


上尾市でも
引き下げを
ぜひ考えて
いただきたいです。


そして
あまりにも
利用しにくい
国保の減免制度も
充実させたいです。


6日から始まる
福祉常任委員会では
国保特別会計はじめ
介護保険特別会計
後期高齢者医療保険特別会計
などの
特別会計予算の
審議もあります。


興味関心が
おありの方は
ぜひ傍聴においでください。


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写真は
障害をもつ
子どもたちの
一時預かりなどの
サポートをおこなっている
「のっく」さんを
視察した時の
写真です。


とても
アットホームで
居心地のよい
ところでした。


「のっく」さんを
利用する保護者への
市の補助金を
増やしてほしいと
毎年
陳情が寄せられています。


この願いを
しっかりと
市へ届けていきたいと
おもいます。