第2回 国民健康保険運営協議会

9/20(火)の午後1:30から
全員協議会室にて
第２回国保運協が
開催されました。

今協議会では
市長の諮問事項と
なっている
国保税額の上限引き上げ
つまり
国保税の値上げについて
審議しました。


現在上尾市は
国保税額の上限が
77万円ですが
85万円まで
引き上げたいというのが
市長の考えです。


協議会の前段に
前回示された
保養所宿泊費補助の削減について
訂正の説明が。


「平成30年度から見直す(削減する)と説明したが、ここで見直すわけではない。この年は国保の大きな再編があるということである。じっくり、ゆっくり、時間をかけて見直していく。広く制度の周知をしながらやっていきたい」
との説明がありました。


その後
諮問事項に対する
答申をまとめる
ということで
市から改めて
なぜ今回
国保税額の上限を引き上げるか
以下のように
理由が示されました。


●国が値上げしているから上げる…

平成26年度以降、毎年、国は上限額をあげており、現在89万円となっている。そこまでではないが、85万円まで引き上げたい。なお、803世帯が負担増となり2352万円負担額が増える。(つまり、この額だけ市は収入増となるということ)

●他の市町村と足並みをそろえたい…

今現在、埼玉県内63自治体中44自治体が上尾市よりも上限額が高い。

●値上げをすれば少し交付金が来る…

なお、国と歩調を合わせ上限額を引き上げることで財政調整交付金が1000万円加算される。


というような
理由でした。


値上げとなる世帯の
シュミレーションでは
所得について
基礎控除を引かずに示すなど
値上げ賛成に
誘導するための
資料となっていることも伺え
問題だと感じました。


私は
「市が歳出を減らし、歳入を増やそうと考えることは理解できる。また応能負担ということで、負担できる方に負担をということも、それはわかる。しかし、そうしたやり方では限界がある。さまざまな資料で値上げの正当性が説明されたが、こういうやり方を続けていても、結局は国保制度の根本的な問題を解決できない。小手先の改定では国保制度がもつ問題を無くすことはできないことから、今回の値上げには賛成できない」
と意見を述べました。


他の委員から
「私たちは国保について基礎知識がない。それなのに、この値上げについて賛否を問われても困る、というのが本音である」
との意見がありました。


また他の委員からは
「裕福な人からとるなら賛成」
という意見もありました。


委員となっている
市議会議員
(田中一崇氏、大室尚氏、
道下文男氏、町田皇介氏、深山孝氏)
からの意見は
私のみで
誰も何も
発言はありませんでした。


その後
採択となり
結果は
16人出席で
賛成10人で反対6人。


驚いたのは
私だけでは
ないと思います。


これだけの反対が
表明されたのは
もしかしたら
初めてかも
しれません。


協議会終了後に
答申への影響を
心配したようで
公明党の道下議員が
諮問事項に
反対した委員に対して
その理由を
質すような場面も
見られました。


いずれにしても
今回の
値上げの答申は
多くの委員の賛成を
得られないものでした。


市長は答申を受け
あらためて
値上げすべきかどうかは
再検討し
値上げはやめて
いただきたいと
強く思いました。