若い人たちの意志

私の好きな作家に
宮本百合子さんが
います。

彼女が書く
エッセイやコラムが
とりわけ大好きで
大学時代は
よく読みました。


最近
戦争法案反対の
学生や高校生の姿を見ていて
ふと
宮本百合子さんの
「若い人たちの意志」を
思い出しました。


彼女は1899年生まれで
1951年1月21日に
亡くなっています。


「若い人たちの意志」は
1951年1月に
『新女苑』という雑誌に
掲載されたと
いうことです。


ということは
彼女が５０代で
これを書いたのか…と
最初に読んだとき
本当に驚いたのを
覚えています。


「ゆたかに、より能力のある人生を、というこころもちから、このごろの十代の人たちはどう生きているか、そして、どう生きようと欲しているか、という問題について注目されはじめている」


という一文から
始まります。


そして
「ふるい大人」は
若いものと自分たちという
区別の意識からぬけられない
ということに触れながら…


実は
「きょうのおとな自身」こそが
若い人たちについて
「人間的自覚の
あかつきの面を
向けている
大切な美しい時期の人たち」
として理解できる大人が
日本に一人でも
多く形成されていくことを
願っていることだろうと
百合子さんは
言います。


そして…


「さまざまな形を通じて、一貫した『人間の問題』として、わかい人々の生活は、年齢をこして、人間らしくあろうと欲しているすべての年代の人々に通じているのである」


「十代のひとが醜いと感じることは、おとなの世界でも多くの場合醜いことである。それが人間としての醜さとして社会生活の判断に適用するような社会、十代のひとたちが、よりよく生きようと熱望する、その熱望が、すべての人々の熱望に通じて行為されるような社会にしてゆくこと。自分自身を偽われず、新しい世代の何ものかであろうと欲する十代の美徳をわたしたちは、生涯のいつのときにも失ってはならないと思う」


あぁ
本当にそうだ
そうだそうだと
今もここに
打ち込んでいて
思います。


私は
11歳の息子が
とっても
大好きなのですが
それは
きっと
社会に対する
彼のまっすぐな
感じ方が
私の心を
揺さぶるからなのかも
しれません。


10代、20代の
若い方たちは
これから
70年、80年と
日本で過ごしていきます。


せっかく
生まれたのだから
ゆたかな時間を
喜びのある人生を
送りたい。


それなのに今
若い人たちから
夢や希望を
国策の誤りによって
奪おうとしている
安倍政権。


もう
彼らを
政権の座から
引きずりおろすしかない。


そのためにも
選挙へ行こう。


18歳選挙権が
来年の夏の
参議院選挙から
実施されます。


18歳、19歳の声が
政治の場に届く。


すばらしい！！


ＳＥＡＬＤｓの
国会コールが
とても好きで
よく動画を
息子と見ます。


「民主主義ってなんだ！」「なんだ！」
「民主主義はこれだ！」「これだ！」
「国民なめんな！」
「安倍晋三から憲法守れ！」
「戦争法案 絶対 反対！」


ラップ調でのコールは
オシャレで
そして新鮮で
まるで
ライブ会場のようです。


息を詰まらせて
経済的自立の不安を抱えて
先が見えなくて
自分の中が空っぽで
どうしようもない気持ちに
襲われていた
自分の10代のころ。


学ぶことと
仲間がいることに
支えられて
私の今があります。


若い人たちの意志は
全世代の意志に通じる。


いまこそ
日本の政治を
大きく
変えるときです！